遊佐町語りべの館は、約300年前(元禄16年)に建てられたと伝えられる旧大組頭齋藤家(平津榊原家)の古民家を解体し、その部材を使って復原した建物です。
大組頭とは庄内の最上川北三郡のみに置かれた職制で、組内各村の肝煎(きもいり)の上にあり、大庄屋のもとで農村をまとめる、近世の農民としては最上層に近い地位を占めるものでした。
建物面積は、203.34㎡あります。建物の主な特徴は、
①軒が低い。
②土間が広く、建物面積のほぼ半分を占める。
③天井が張ってなく、屋根裏がそのままあらわれている。
④大黒柱のような太い柱がない。
⑤梁などの横架材が細い
⑥さす材は角材であって丸太材でない。
⑦継手・仕口に古式な鎌継・短ホゾ・略鎌継などの細工をもちいている。
⑧部材の表面仕上げにチョウナハツリが多く見られる。
等々です。県北部から秋田県にわたる上層民家の特徴である中門が座敷と土間にあり、両中門づくりであったと推定されます。
古い建築部材を使用して文化財建造物としての価値を高めながら現代工法を駆使して断熱気密をはかり、暖房、冷房、照明、火災報知器などを配置しています。現代の私たちが古民家の雰囲気を伝える空間のなかで、集会や演奏会、お茶会や文化行事など幅広く御活用できるように復原されています。
