三崎公園

 
 旧青山本邸
 
  

 南から不動、大師、観音の三つから三崎の名がつきました。三崎公園は、秋田県と山形県の県境にある標高70メートルの三崎山一帯です。鳥海山噴火の溶岩で形成され、海水の浸食で切り立った崖が続きます。
 公園内に現存する三崎山旧街道は、箱根の山より険しいといわれ、日本海側の街道随一の難所として知られました。「地獄谷」「駒泣かせ」「沓掛」などの地名が当時をしのばせてくれます。また、松尾芭蕉が象潟をめざして「奥の細道」の旅をした街道としても有名です。




 今から1200年程前、三崎山に恐ろしい怪物が住んでいて、そこを通る旅人を捕らえて食べていました。この怪物は、手が長くて鳥海山まで届き、足は飛島までひとまたぎできたといいます。住んでいた岩の洞窟付近には人間の骨が散らばっていました。この怪物を退治しようと出かけていった武士も、帰ってくる人はほとんどいませんでした。道行く人々はおそるおそる三崎山を通っていたのです。
 ところが、関所付近の林に三本足のカラスが住んでいて、近くに手長足長がいるときは「ウヤ」と鳴き、いないときは「ムヤ」と鳴きました。ここを通る人々は、これを聞き分けて通るようになりました。それ以来、この関所を「有耶無耶の関」と呼ぶようになりました。
 折りから来合わせた慈覚大師はこの手長足長の話を聞いて退治に出かけましたが、捕らえられてしまったのです。しかし手長足長は、大師の鋭い眼力と慈しみの心に負け、しまいには、降参してしまいました。大師は、散らばっている人間の骨を集めて埋め、そこには五輪塔を建てて冥福を祈りました。
 その後、手長足長が人間の肉を食べなくなると、タブの木の実を食べさせました。それからというもの、道行く人々も、カラスの鳴き声を聞き分ける必要も無くなり、安心して通ることができるようになったのです。大師が、三崎を去る時に、たくさんのタブの実を蒔いていきました。それが現在、三崎山にうっそうと茂るタブの木なのです。
 
(写真左/大師堂と五輪塔 右/三崎旧道)
場 所 遊佐町吹浦字三崎地内
TEL 0184-46-2826(にかほ市三崎公園管理棟)
休園日 なし
開園時間  -
入園料 無料
交 通 JR羽越本線吹浦駅から車で10分
山形自動車道酒田みなとICより国道7号線秋田方面へ車で25分
 
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