人気のスノーシューハイクは、鳥海山も魅力あるフィールド。真っ白な銀世界に自分のトレースを引きながら無雪期とはまったく違う景観を堪能できる一方で、危険は夏場の比ではありません。どこでも歩けるかわりに、自分が今どこにいるのか常に把握する必要があり、雪崩や急斜面での滑落、沢の踏み抜き、天候急変などの危険が常にあります。標高が低くてもひとたび事故が発生すれば、それはすぐに命の危険に直結するということを肝に銘じ、安全最優先で楽しみましょう。
安全にスノーシューハイクを楽しむためには、しっかりした準備と、まずはベテランとの同行をお勧めします。他人のトレースをあてにすることなく、自分の技術レベルの向上を図りながら徐々に難易度を上げていくことで、より楽しみが増していくでしょう。
雪さえ積もれば正直どこでも「フィールド」になります。自分のお気に入りの場所をさがしてみてはいかがでしょうか。冬には冬の楽しみ方があります。
当協会主催でスノーハイクを催行予定です。(お申込みはこちらをクリック)
■スノーシューハイク 今シーズンの予定
①【終了しました】深雪を楽しむ ほでわらミニハイク
日時 2024年2月10日(土)9:00~13:00
集合 農林漁業体験実習館さんゆう(遊佐町吉出字金俣239-5)
旅行代金 お一人様 3,500円(税込み) ※昼食付き、こども同額
※「ほでわら」とは、遊佐町などの方言で雪が積もって踏み跡などが無い雪原の事を言います。
小学生の頃によくやりましたが、学校帰りに雪が積もった田んぼの中をおもしろがって歩くことを「ほでわらこぎ」と言いました。現代風では、除雪されてない歩道を「ほでわらこいで来た」で意味通じます、遊佐町では。
②【雪不足により催行中止】早春の鳥海山 スノーシューハイク
日時 2024年3月9日(土)9:00~15:00
集合 農林漁業体験実習館さんゆう(遊佐町吉出字金俣239-5)
旅行代金 お一人様 3,500円(税込み) ※昼食無し、こども同額
■昨年度の様子
日時:2023年2月11日(土) 当日は好天で全員大満足。
日時:2023年3月11日(土) ゆったり班 がっつり班 熊棚もありました。
人気のフィールド
三ノ俣(みつのまた)
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遊佐町の農林漁業体験実習館「さんゆう」を起点にしたフィールドです。駐車場は施設利用の方に配慮し、道路南側の駐車場をご利用ください。アクセス道路は月光川ダムまでは積雪状況によっては大変な時もありますが、ダムから先は豪快な消雪道路です。後輪駆動車の方は念のためタイヤチェーンをご持参ください。 さんゆう前の冬季レクリエーション施設(スキー場)の斜面を登りきると、一面の大雪原が広がりいます。ここは春から秋まで畑になっています。この大雪原をどん詰まりまで行くと、その先は雑木や杉の斜面、そしてブナの森へ続きます。 このフィールドは初めての方でも天気が良ければ楽しめますが、やはり無理は禁物。どこまで登るかは、その時の天候と体力・気力しだい。当然ながら、沢筋の踏み抜きや雪崩、道迷いなどに十分な注意が必要です。 |
二ノ滝(にのたき)
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1月下旬から2月中旬にかけて二ノ滝の氷柱を見ることができる人気のスポットですが、沢筋でもあるため常に危険と隣り合わせです。「夏に行ったことがあるから」という考えは100%通用しません。遊佐町の湧水のシンボル「胴腹滝」のすぐ先から歩き始め、車道沿いに一ノ滝駐車場へ。ここまではさしたる困難はありません。問題はこの先。一ノ滝駐車場からは急斜面の樹林帯に入りますが、当然夏道はまったくわかりません。例年ここで迷う方が多数います。他人のトレースをあてにした行動は論外です。急斜面のラッセルは体力を無慈悲に奪い、雪崩・滑落・沢の踏み抜きの危険が常にあります。厳しい言い方ですが、冬季のルートを知っているベテランとの同行なしには「二ノ滝の氷柱」を見ることはできないと思ってください。 |
南高ヒュッテ |
酒田市八幡の湯ノ台地区。上り口は5台分程度の駐車スペースがある登山口(猛禽類保護センターの少し手前)。登り始めはブナ林の急登で本格的な雪山気分が味わえます。ベテランとの同行をお勧めします。初心者や初級者は鳥海高原家族旅行村周辺がお勧め。帰りに湯の台温泉鳥海山荘で冷えた体を温めれば極楽ですね。
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観音森(かんのんもり) |
山形・秋田の県境にある観音森(標高685m)が冬に人気という情報を入手しました。アクセスは、秋田県にかほ市観音森集落から。山形県側の遊佐町から見ると、鳥海山の西側稜線にポコンと見えるなだらかな三角形の山。夏道はないので積雪期限定のフィールドです。 |
お手軽フールド
吉出山周辺(よしでやま)
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しらい自然館の先、万助道の登山口「一ノ坂」周辺のエリア。林道歩きの先に落葉した明るい雑木林がありちょっとした探検気分が味わえます。ウサギなど野生動物の足跡が多数あるので、飽きずに初心者のみでも安心して楽しめます。半日程度からお弁当をもって一日たっぷりまで、のんびり楽しめるエリアです。なお、採石場は私有地で立入禁止となっています(急斜面あり)。路肩駐車になるので、道路をふさがないように配慮をお願いいたします。 |