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1689年旧暦6月15日(今の暦では7月31日)、芭蕉一行は酒田から象潟に向かう途中で吹浦に一泊しています。
前日は猛暑、15日は朝から小雨で、吹浦の手前から大雨(曾良旅日記)となったために予定を変更したようです。
残念ながら一泊した宿は不明ですが、旅の目的地の一つである象潟を目前にして心がたかぶっていたことでしょう。
酒田から吹浦に向かうとき、もし天気が良くて鳥海山を間近に仰ぎ見ていたらどんな句を詠んだでしょうか。
昔も今も、お天気だけはどうにもなりません。
翌16日、曾良旅日記に「是ヨリ難所。馬足通らず。番所手形納。大師崎共、三崎共伝。」とあります。
この時歩いた旧街道が、山形・秋田県境に今も残っています。三崎公園として、旧街道とは別に遊歩道も整備されています。
三崎公園一帯は、1868年戊辰戦争で戦闘があった古戦場でもあり、その慰霊碑は県指定文化財「吹浦三崎山のタブ林」の中あって、往時の喧騒を今に伝えています。